形。
全日本なぎなたの形。教習書のP77に用語解説が載っています。恥ずかしながら管理人は先日、初めて気が付きました。始めの項目を見ますと【打と仕】打は上位であって、攻め方の技を行い、攻め防ぎ方となって、最終的には仕を引き立て勝ち方を教える。仕は防ぎ応じて勝つ。(打 仕の呼吸と心が通い合うように。)とありました。読んだ瞬間、衝撃を覚えました。打は上位であって、攻め方の技を行い、攻め防ぎ方となって、最終的には仕を引き立て勝ち方を教える。なんということなのでしょうか。打は基本は上段者が受けるものとは知っていましたが、攻め方の技を行い、攻め防ぎ方となって、最終的には仕を引き立て勝ち方を教える。なんと難しい立場でありましょうか。引き立て、まではなんとか理解をしていたと思いますが、勝ち方を教える役割があること。打となったならば仕に勝ち方を教えなければならないのです。こんなにも難しいことがありますか。果たして管理人に出来るのでしょうか。いえ、、用語の意味を知ったばりの管理人には出来るはずもありません。
もう一つ衝撃がありました。用語解説の数ページ前に7本目の解説が載っていました。昨年の秋でしょうか。7本目仕の脛を応じ巻き上げ払い落とすところ。両手の作用で気づいたことをお話ししました。前の手を使って巻き上げ落とすこと。前の手と申しますと語弊があるかもしれませんが。しかし後ろの手だけではなく、両手同時だと言う意味です。そして巻き上げた時の刃の向きは脛を応じた時のまま、上を向いた状態だということです。(後ろの手を完全な軸としますと握りすぎてしまい、巻き上げた時に刃は下を向いてしまいます)二年前に管理人は、先生とY先生の技を見て、刃の向きを知り正しい理合を知りました。しかし、それは教習書の写真に載っていたのです。
今になってやっと教習書を読み始めたこと、本当に恥じています。でも今、気がついて良かったと思っています。
先生はいつでも形の本を開いています。稽古の前にもアトリエで開いているのを見たことがあると思います。お伝えする側として、そして修練する側として間違いがないようにといつでも技の細部まで確認されています。勿論それは自宅でも。
「稀に、形をカタチと思ってお稽古されている方がいるけれど、その先にある奥義を求めないとね」
今日もそんな風に話していた我が母です。
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