3月17日(土)、お稽古。しかけ応じ1、2本目の理合。

12名(中1、小3、幼1)。

一対多数。しかけ応じ1、2本目。

1、5、6本目。1−5本目。

形1、3、4本目。

打ち返し。


先月、1、2本目の難しさを管理人の観点で書きました。新たに今月14日(水)の稽古で、気づいたことがあります。

1本目の応じ、大先生とのお稽古は管理人、あまり好きではありませんでした。なぜなら、面を応じた後、2本目の脛を応じる際、いつも通り充分に体を開いて応じているのに、なぜか先生の脛はだいぶ前の方にあり、よいしょと両腕を指し延ばすように応じてしまうからです。他の方とのお稽古は、どなたとやっても、相手の出るところをよく見て充分に体を開いて脛を応じたところに、そこに丁度相手の物打ちが当たる。という、普段通りのカタチです。ところが先生の脛は大きく来ないから応じにくい。そう思っていました。先生は脛の打突の間合いは違うのではないだろうか?でも、こんなに理合を考えてお稽古されている先生が間違えているはずがない。では、先生以外の全ての人が間違っているのか?全てはさすがに無いだろうけれど、、管理人は先生以外の方とは難なく応じれる。これは一体どういうことだろう。ずっと考えていました。

とうとうこの日の稽古で「手を前に出して応じているように見えるけど」こう言われました。はい、そうです。柄が届かないので差し出すようにしていました。「充分に体を開いて応じようとしても、なぜか先生の脛が遠くなるので両手を出すような形になってしまうんです。。」その瞬間、解決しました。単に余計に下がり過ぎているだけでした。


1本目しかけの振り上げ面、よく「出過ぎている」と言われますね。「大きく打突する」と言われるので、一歩目も二歩目も同じような足さばきで打突しているからです。相中段になった相手の面を打つのに大きく入り過ぎています。しかけは二歩で面を打ちますが応じるのは一歩で下がります。つまりどういうことでしょうか。振り上げ面の一歩目は勿論、二歩目も大きくは出ないのです。一歩目は小さく、二歩目は大きく、ではないのです。相手の面に届くだけの踏み込みなのです。二歩目を大きく踏み込み、送り足を多くつけるのが大きい打突ではないのですね。相手の正しい面に届けば送り足がほとんどなくても良いのです。 応じの立場になりますと、一歩で自分の正しい面を物打ちで応じるので本当は精一杯なのです。それが応じきれないので面が深くなり、物打ちで応じられず、必死になって繰り込み過ぎたり、無理な体さばきをして上下動が増えたり、となります。

次の脛。これも大きく打突する。そう言われて大きく体捌き(送り足)をつけて踏み込んで打突していたのです。ええ、別にね、大きくと言っても、大きく踏み込む訳ではないのですよ。技を大きくなのです。技を大きく?この理解は大変難しいものですが、打突は「一歩」なのです。大きく踏み込んで送り足を大きくつけることが大きい打突ではない。

これで管理人が感じた、大先生の打突の理合が通りますね。


2月のブログで1、2本目について綴った時、ある方から戴いたメールに

『小澤先生の2本目の側面はなぜ応じやすいんだろう。。先生は脛をしっかり決めていらして、決めた瞬間の一瞬の間が、応じる方にしっかり応じる余裕をもたせてくれているからではないか。』

こうあったと書きました。

2本目も同じです。脛は押し付ける訳でもなく、ひっぱたく訳でもなく、そこからの反動で八相に引き上げる訳ではありません。打ち切ることです。打ち切ったのち、八相に構えます。

そこで戴いたメールを思い出しました。大先生の2本目のしかけ。振り上げて脛は応じの脛を打突し、側面は一歩の間合いで側面を打つ。だから応じは応じやすい。

本当に理に適っていますね。


この日の稽古で、しかけ応じの間合い、打突の理合を知りました。ただ勝手に打って行っていた訳ではありませんでしたが、1本目は相手の打突部位を打ちに行きますが、2本目は揚々に気持ち良く踏み込んで打っていました。そして応じでも同じく、自分の面を応じ、2本目は充分に体さばきをつけて下がり、送り足もたくさんつけていました。結果、毎回歩み足で元の位置まで戻れませんでした。

本当に、、目から鱗でした。当たり前と言ったら当たり前なのですが、形は特に間合いが大事と言われてきました。しかけ応じはそれほどまで言われていませんでしたので、あまり考えていませんでした。

一歩、それは適度な送り足であると言うこと。

管理人のしかけ応じの感覚の、根底から変わるような気づきです。ショックでもあります。今まで何をやっていたんだろうと思います。これで高段者。そしてその先を求めていたのかと。

しかけ応じの打突は一歩なんですよ。しかけも応じも。送り足はつけても一足。おそらく、ほとんどの方はご存知無い中で稽古をされていると思います。大きく踏み込むことを教えられ、跳ねたり弾んだり沈んだりと体の上下動があっても関係なく。大きく踏み込めばそれだけ送り足が大きく、体につけるのに時間を取られます。

正しい一歩。本当に今まで何を稽古していたのだろうと、頭を抱えています。形どころじゃ無いよね。という感じであります。

正しい間合い。正しい一歩の打突。

もっともっと修錬しなければなりません。

アトリエK なぎなた教室

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