打突棒を使った稽古。

年末から、子供たちの稽古で打突棒を利用するようになりました。

実に面白い。

打たせることが。打たれる工夫も。

薙ちゃんと管理人が並んで、その前に子供たちがそれぞれに並びます。

打突棒を使った練習で何がわかるか。

何のために打突棒を使うか。

この理解は大切ですね。

勿論、いつもと違う練習法で気持ちを切り替えたり、興味を持たせたりは大事ですから、それは打突棒を使用する理由の一つになります。

1月のブログで、打突台に打つ面と、空間打突の面は同じであったと記しました。

つまり管理人は、打突台への面と空間への面打ちは同じであると前提、いえ、確信して話しています。同じであるべきですが、同じにすることは大変難しいことも記しました。なぜなら、対象物の有無で打突への気持ち、動きが変わってしまうから。受け止めてくれる相手がいると、なぎなたをぶつけに行ってしまいがちになります。ですが相手がいなければ、前の手で止めてしまいます。つまり打ちきれない。

相手が居ても居なくても、打突はきめる、ですね。このきめるが難しい。打突の瞬間に両手を締める。手の内です。そして送り足もとても大事。これは体さばきです。正しい体さばきと良い手の内で打突がきまります。体さばき、つまり送り足が遅ければ打突はズレます。では手の内は?手の内が良くないと(この場合は打突の瞬間手を締めていない。前の手を使うなと指導されていて放り投げるようになぎなたを持ってくる。もしくは腕だけで力強くということ)、なぎなたは・・・打突部位より大幅に過ぎてしまいます

あまり、言いたくないのですが、というかこの言葉を使いたくないのですが、打突の瞬間は、なぎなたが止まっています。なぎなたを止めます。はっきり言うと、この表現は間違っていると思う。だから使いたくありません。しかしまだ、適した表現の言葉が見つかりません。

はっきり言うと、止めるのではありませんよ。止まるのです。ああ、難しい!!

打突台だったり相手がいて、打突を打突部位で止めますか?止めませんね。打っているはずです。しかし、打つんだから打突が止まるのは当たり前だろう、でもありません。正しい体さばきと手の内で打ったならば、打突した瞬間、なぎなたが止まるのです。それは打ちつけたり、押しつけたり、乗せたり、ただ合わせるような打突からは生じません。

意識してなぎなたを打突部位に止めるのではありません。思い切り、打突部位を狙い、正確に打つ結果、瞬間になぎなたが止まっているのです。

ここでやっと本題に戻ります。

打突台相手だと、その人の打突が締まっているかどうかは音で判断します。勿論全身でも。でも、なかなかに難しいですよね。そこで、打突棒を利用します。

打突棒を持つ人が、打突により手を(打突棒を)クルンと回すのは、打突による衝撃から手・腕を守ためです。ですから、打突された勢いで回しているのではありません。打つ方も打たせる方もそれを知ってからの稽古が大事となります。思い切り打ち落としてやるぞ!!なんてこと、やめてくださいね。打たせる方の手に本当に負担になりますから。

打突台と空間打突とのちょうど中間地点にあるものが打突棒だと考えます。打突台と同じ様に実際に打てる、つまり打った手応えを感じることができます。これが空間打突との違い。しかし打った対象物は動く。これは打突台との違い。さて、これをどう見るでしょう。

打突棒は対象物があるので思い切り打てます。しかし、対象物は動く。

つまり、打突の軌道を明確に見ることができます。

正しい体さばきと正しい手の内での打突をしたなぎなたは、ほぼ、打突部位で止まります。ほぼ、という副詞をつけたのは・・・

打突台と空間打突は打突後のなぎなたの位置は同じです。ね。打突台に押し付けていようが、引っ叩こうが、打突台という支えがあるので、なぎなたは打った位置です。送り足が悪くて前にズレる場合もありますが。空間打突も、実際に打てはしませんが、その位置でなぎなたが止まります。

打突棒は、打った位置でなぎなたが止まることはありません。

あれ?言っていることが違う?? 打突の瞬間はなぎなたは止まるって言っていたじゃない?

そうです。ですから、ほぼ、がつきます。

打突棒は実際に打つのです。しかし、対象が移動(無くなる)するのです。ですから打ち切ると言うことに対して、打った打突はわずか、2〜3cmぐらいでしょうか、打突した位置より深く入ります。それが、打突の重みなんです。

ここまで書いて、母に話しました。「打った打突は2、3cm斬り込むよね。それが打突の重みなんだと思う」そう言いますと、「それが、手の内なんじゃないの」と」言われました。

!?

そういうことらしいです!!!

   〈 つづく 〉


月曜日に書き始めて、修正をしつつ、他の仕事もしつつ、はや土曜日。

打ち返しについて書きたいんです😁さっさとupします!

アトリエK なぎなた教室

茨城県水戸市にあるなぎなた教室のHPです。

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