打突時の体さばき。

振り上げ面の体さばき。

連休明けの稽古で、高校生の振り上げ面を見ていました。

なにか、ちがいます。。

体を開くのが早い。なぎなたを振り下ろすのが早いのか。それはまるでなぎなたを振り下ろすのに合わせて体を開いているかの様。なぎなたに合わせている。

自分があってのなぎなたです。

ゆっくりやってみて。その声に、ゆっくりとやってくれます。

ゆっくりと振り上げたところから、足を踏み出してから、振り下ろす。

ゆっくりと、振り上げて、足を踏み出してから振り下ろす。。

何かが違う。そう。打突は踏み出した時に打突しなければ?

あれ?少し前のブログ、読んでみてください。


◉前足をついてから、物打ちが到達して同時に送り足。

◉前足をついた時に物打ちが到着していて、それから送り足。

この回のブログで、なぎなたは半身になるから送り足がついてからが打突だと記しました。つまり上2つの◉のうち、上のほうの説明になります。

ですが、稽古のなかで、ゆっくりと振り上げて踏み出してから振り下ろす。この動きがとても違和感を感じます。どうですか?ゆーっくりとやってみてください。振り上げて足を出してから、振り下ろして体を開く。

これは明らかに打突ではありません。手、足、なぎなたがバラバラです。だって、どう考えたって打突は前足が出ると同時にするんですから。

。。。

あれ?

なんだか言っていることが違ってきます。この時の稽古で、自分でも気がつきました。でも、譲れないところなんです。

なにかがおかしいことは分かります。そう、理合が。理合を考えないと。

そこで、送り足をつけないでゆっくりと振り下ろしてみました。どうですか?

そう、送り足をつけない時には、必ず、振り下ろす時に同時に足が出るんです。つまりこれが、理合です。送り足をつけない時には打突と同時に前足が出るならば、送り足をつけた時でも同時に前足が出なければ理に合いません。同時に、送り足もつくのです。

でも、やっぱり私たちは忍者ではありませんので、片足が動いている時に同時にもう片足も動くなんて、ジャンプするかスケート靴履くしかできません。しかし、やるのです。やるように努力するのです。

超スロー分解をした結果、前足がついてから物打ちが打突部位に当たり、同時に送り足がつく。これが打突。という説明になったということです。

ただし、送り足をつける時とつけない時で打突の中身が異なることは有り得ないはず。

しかしながら、前足となぎなたが到達した後に送り足がつくのは、剣体一致にはならない。だから、前足が出ると同時に物打ちが打突部位に到達し、同時に送り足もつける。これが完全な打突です。

どうすればできるようになるのか。それを考えることも稽古です。

アトリエK なぎなた教室

茨城県水戸市にあるなぎなた教室のHPです。

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