打突において最も大切なこととは。
「確実な打突」
それはどんな年齢も対象のことです。
どんな段階でも当然のことです。
打突部位に届くことは大切です。ですが、実際に見ると、それはかなり難しいことです。
しかけ応じ1、2本目の振り上げ面、振り上げ脛は2歩で打突します。届いて当然です。むしろ大きく打突しなさいと言われ、1歩目を大きく出過ぎて深く入ってしまうこともあります。
3本目の胴、4本目の脛はどうでしょうか。
一歩で相手の脛、胴に届きますか?難しいですね。でも、そこを狙って繰り出すのが技であります。では、そこに届かないと技として成らないか? どう考えますか?
打突として最も大切なことは、確実な打突です。確実な打突。容易には出来ません。もしかしたら、誰もそこに到達していないのかもしれません。それぐらい難しく、だから稽古するんです。打突部位に届こうが届かまいが、確実な打突を繰り出すのです。
これは、ものすごく難しいことです。ですから基本が大事になるんです。部位への到達はその次です。
体さばき、足さばき、間合い。
形は一歩で打突します。それは人間の自然な身体の使い方ですね。形を知っている私たちは、それをしかけ応じに活かさないとならないと感じます。
しかけ、応じ。お互いがいるのです。しかけは精一杯、正しく相手の打突部位を狙って繰り出します。届こうが届かまいが。確実な打突であるということが最も大切です。そして応じはそれを応じるのです。物打ちで。
お分かりですか?応じは自分の胴を応じているのではありませんね。本当に自分の胴を応じるとしたら、かなり送り足をつけて、大きく繰り込まなければなりません。 こんな時、理合って何だろうって思います。
しかけ応じの場合、相手の打突を応じるのですよね。
しかけ応じ、しかけと応じで成り立っています。
信頼が大切です。じっくりと、歩み寄るのです。伺って、歩み寄るのです。ぐっと、物打ちで合ったなぎなたが手を取り合うように歩み寄ります。それはいつか、引き合うようになります。成熟するのです。歩み寄りから、引き合う稽古。
物打ちから引き合っていますから、離れることはありません。本物のなぎなただと感じています。情熱的でもあります。そして常に、冷静。
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