世界は手の内で成っている?

お稽古の時に意識されていること、「手の内」だと思います。

手の内、、てのうち。Te-no-u-chi.. ( ? _ ? ) 英語のなぎなたハンドブックにはTe-no-uchi と書かれています。

【手の内】なぎなたを操作する掌中(しょうちゅう)の作用や、両手の指、両手首を最も効率的に使う働きのことをいいます。なぎなたの握り方はなぎなたの柄に手の掌(たなごころ)を沿わせて、やわらかく持ち(手中に卵を握るような心持ち)打突の瞬間には手を締めるが、両方の手の内は片寄りなく力を入れます。   ❇︎なぎなたハンドブックより。


アトリエの管理人も、ここしばらく手の内、手の内、、と、稽古内外で感じています。手の内と言っても、手の平側(指も)だけではなく、手首の使い方も含まれているのですよね。柔らかい動き。

2、3週間前にテレビを見ていてはっとしたことがあります。料理番組でフライパンを持つ先生の手、腕の動きに注目しました。あれはまさしく手の内ですね!きつく握りしめず、手首を上手に使って調理をする。そして当然、調子をとる体(タイ)もついて行っている。フライパン、手の内、体が伴って美味しい料理が出来る! ずっと前に縫い物が得意な方の、持つ針がまるで生きているかのように生地を這い、美しいラインを生み出しているのを見てうっとりとしたのを思い出しました。あれもきっと、生地、生地を持つ手の内、針、針を持つ手の内、そして体が伴っていたからそう見えたのかと思います。

手の内。ピアノを弾くのにも、筆を持つのにも、釣竿を握るのにも、ハンドルを握るのにも、、もしかしたらあらゆる動きの上達には手の内が深く関わっているのかも、、と思いました。硬く握りしめず、柔らかく、卵を握るように。手首は柔らかく自由に。

※ちなみによく、卵を握るようにと言う表現がありますが、管理人、子供の頃ピアノを習っていた時、先生から言われました。柔らかくと言う意味はわかったのですが、生卵だったらすぐにつぶれちゃうなぁ。。って思っていました。ところが先日、弓道の先生が「ゆで卵を握ったように、、」とおっしゃっているのを耳にし、(´⊙ω⊙`)ゆで卵だったかーーーと。30年来の謎が解けました。(多分殻を剥いた(o´艸`o)ァハ♪)

なるほど、ゆで卵だとしたら、軽めに握ってもアリですよね。卵の弾力を手の内に感じながら。

あらゆる動きと言いましたが、サッカーは?足首??足の裏(平)??サッカーをしていても、やっぱり手、腕で調子をとると思いますので(体タイで)やっぱり手の握りが作用しているのではないかと、ぼんやりと思いました。しっかり両手グーをしてはサッカーは出来なさそうですよね。。

そんなことを思いながら、リオ五輪を観ています。ホッケーや射撃を見て、手の内を感じ、テニス卓球柔道、どれも手の内とそれに伴った体タイがあり。きっと水泳も、、ね。一番始めに水を感じるのは前に出した手ですものね。

すごいなーーー。と感心しきりの毎日です。スポーツはもちろん、物作りも訓練された手の内によって生み出されていることに。無意識のうちに編み出されている私たちの毎日にも。お箸を持つ手、つり革を握る手、スマホを握る手、パソコンに向かって両手でタイピングをする手。乳児の首に手を添え、哺乳瓶を口に差し込む手(◍′◡‵◍)

このアトリエも素敵な方々の手の内により設計、建設されました。そして憧れの先生と素敵なお弟子さんたちの手の内で麗しい稽古が成されているのですね。

手の内のことを考えると、ワクワクしませんか?管理人、早く上の娘とお寿司屋さんに行って、職人さんの手の内を見たいです♪(いえ、食べたいです(^_−)−☆)早く帰ってこーいとね。

アトリエK なぎなた教室

茨城県水戸市にあるなぎなた教室のHPです。

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